映画、作っちまえよ。高校いるうちに。

高校生映画教室@ゆすかわ

地域振興映画「食堂ゆすかわ」を、地区挙げて制作した実績のある城川町遊子川地区で、
松山在住の高校生を対象にした映画づくりワークショップを行いました。
主催 遊子川地域活性化プロジェクトチーム ヒメブタの会(愛媛を舞台にした自主映画の会)
協力 Thank you!〜ZINNIA〜
後援 愛媛県教育委員会・西予市・西予市教育委員会
2日目


2日目の教室開始です。


午前中は、昨日作ったシノプシスをもとにチームごとにシナリオを作っていきます。


サンプルとして配布された映画「食堂ゆすかわ」のシナリオを参考に作り始めました。


チームのみんなで話し合いながら、自分たちだけの脚本を作っていく作業は楽しそう。


Aチームの脚本が出来上がり、プレゼンテーションにやってきました。
スタッフが内容についてアドバイスします。大事なことは、高校生たちのアイデアを否定しないこと。


アドバイスをもとに、もう一度練り直したり、修正を加えたりします。
作業を繰り返すうちに、だんだんシナリオ作成のコツがつかめてきます。


今度はBチームの脚本が仕上がってきました。
撮影時間のことまで具体的に考えられた内容に、スタッフたちも感心しきり。


こちらもアドバイスをもとに、さらにブラッシュアップしていきます。


両チーム、それぞれのカラーが出たシナリオが完成しました。


お昼ごはんです!誰が言ったわけでもないのですが、ちゃんと手を合わせて。
うるさいことを言わなくても、共通の目標に向かう高校生たちは、仲間同士自然と規律が取れていくようです。


食事は「食堂ゆすかわ」を切り盛りする地元「リコピンズ」のお母さんたちが作ってくれました。
こういうところでも、自然と地元の方との交流が生まれていきます。学校生活ではできない体験です。


スタッフも一緒に昼食をいただきます。
談笑しながらも、午後からの進行について打ち合わせ。


友だち同士で参加したのですが別のチームになってしまった2人。

食後の運動です。うれしそうに一緒にダンスを踊ってました。


食事も終わり、午後の部開始です。
特に指示しなくても、ちゃんと時間どおり集まって、自然と作業が始まりました。


午後からは香盤表づくり。
シナリオをもとに、どのシーンをいつ撮るか、それには誰や何が必要か等、
撮影するための設計図を描いていきます。
香盤表がちゃんとできていないと撮影はうまくいきません。頭を使う作業です。


ロケハン時に撮った写真を参考に、ここは何時に撮ればいいかとか…


ロケが終わった後、次のロケ地までの移動にどのくらい時間がかかるとか、
ガイドマップを参考に、様々なことを考えながら全体のタイムスケジュールを決めていきます。


Aチームの香盤表が出来てきました。
撮影の手順に無理はないか、小道具等必要なものはないか等、確認してアドバイスしていきます。


Bチームです。自分たちが全力で作ったシナリオと香盤表の説明をします。
朝食前の早朝から撮影してもいいですか?と聞かれたので、みんなの気迫に押される形でOKを出しました。
チームのやる気と自信が伝わってきます。


これにはスタッフも苦笑い。
高校生たちの自主性に任せた以上、その積極性を尊重した上で、我々は全力でそれをサポートします。

また、参加してくれた高校生ひとりひとりと、夢や進路について相談する時間も作ることができました。


香盤表の後は絵コンテづくり。
シナリオをもとに、どういうアングルで撮るか、どういうカットの流れにするか、マンガのように描いて
確認していきます。


Bチームにアドバイスする森代表。型にはめた指導をするのではなく、あくまでも高校生の考えを第一に、
必要最小限に注意すること等をアドバイスします。


明日、撮影で使う機材の説明が始まりました。


まずは撮影機材。三脚はザハトラーのFSB4。カーボン素材、ドイツ製の高性能三脚です。
Aチームは女子だけのチームになってしまったので、大学生サポーターの男子に参加してもらいました。


プロの現場でも使われているこんな道具に、高校生のうちから接することができる機会はまずないでしょう。
滑らかな動きにびっくりの様子。


カメラは、キャノン5Dmk2。フルサイズ撮影が可能な一眼レフです。
三脚プレートをしっかり取り付けます。


森代表から、カメラの扱い方を熱心に聞く高校生たち。


メモをとったり写真を撮りながら、早く機材に慣れようとみんな努力しています。


Aチームカメラスタッフたち。レンズはキャノン50mm単焦点レンズ。
被写界深度の浅い画にしばし見とれています。


こちらはチームB。両チームとも全く同じ機材です。


ガンマイクは、RODEのNTG2をチョイスしました。
電池式なので、バッテリーをあまり気にしなくても済みます。



ミキサーレコーダーは、TASCAMのDR-60Dmk2を使用。
日本では販売されていないStrut社製のケースに入れ、首からぶら下げて操作できるようにしました。
カメラに付けるより、こちらのほうが音声スタッフとしてしっかりとした仕事ができます。


使ってみると、とにかくよく聞こえる!
これがプロの機材か!と、高校生たちもその性能にびっくりです。


もうすぐにでも撮影を始めたい気分の高校生たち。
この後スタッフの役割を確認したり、絵コンテ等の仕上げをして眠りにつきました。


スタッフたちは地区に一軒だけある民宿に宿泊。
明日の撮影は早朝からです。高校生をサポートするために、早く寝なければ!



2日目の内容
  ・シノプシスのプレゼンテーション
  ・スタッフ別の作業手順説明
  ・シナリオ、香盤表、絵コンテ制作
  ・衣装、消えものの手配
  ・地元の方への出演交渉
  ・ロケ現場の撮影交渉
  ・機材確認、使い方の説明



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