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美しい郷土の自然と骨太のドラマが織り成すストーリー。それがヒメブタの映画スタイル。

TEL. 089-968-6251 (記録センター内)

〒790-0045  愛媛県松山市余戸中4-3-53

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Himebuta-no-kai ( a volunteer group creating films staged in Ehime, Japan )

代表者ごあいさつACCESS

愛媛を舞台にした自主映画の会(ヒメブタの会) 代表  森 幸一郎


みなさま、こんにちは。愛媛を舞台にした自主映画の会(ヒメブタの会)代表の森幸一郎です。このサイト、このページを訪れていただき、ありがとうございます。

私がこの会を立ち上げたのは2009年春。たった一人の、地図もなければ目的地も見えない船出でした。それからあてもなく鉛色の海面にがんがんオールを突き立て、今にもひっくり返りそうな小船をなだめすかし、やる気だけを推進力として今までひたすら漕いできました。
今振り返ると、その航跡はぐちゃぐちゃ。しかも色々な人を船に乗せて巻き込み、後で使うことのなくなる資材を買い込み、良識のある人なら決して近付かないであろう秘境や悪天候にもあえて飛び込んできたと思います。そんな航海に付き合ってくれた5作品、のべ500人以上にもなる優秀なクルー、関係者・支援者の方々にはお礼の申し述べようもありません。

現在ヒメブタの会はオリジナル作品の制作のほか、地元自治体等から依頼を受けての映画・映像制作、中央のメジャー作品が愛媛でロケを行うに当たっての機材・人材・ソフト支援、県内で自主映画を制作する個人・団体等をつなぎ、健全な映画制作を支援するネットワークハブとしての役割も担っています。
また、自分たちが蓄積してきたノウハウや人脈を次世代へ継承すべく、愛媛で映画制作を目指す人材の育成や支援を行い、その一環として2015年には自治体・教育委員会と一緒に高校生映画教室を開催。制作準備からシナリオ作り、機材の使い方から撮影のノウハウまでを指導、3日間の合宿でオリジナル映画の制作まで行うワークショップを行いました。

そして2016年には、松山市・松山市青年会議所の支援を受け、市民から一般公募した出演者・スタッフ参加による市民映画制作事業を行い、シンポジウム(上映)当日は市民会館を満員にして大きな成果を挙げることができました。この活動は継続事業として地域に定着していく可能性を大きく秘めています。ほかに東京からの依頼による全編県内ロケのミュージックビデオ制作、そして再び自治体から依頼を受けての地域振興映画制作と、多様な企画を手がけさせていただいており、これらを1つ1つ着実に実行していきたいと思っています。

ヒメブタの会は現在は非営利の映画制作・制作支援団体です。現在までの映画制作を利益主導で行ったり、上映に際して入場料をとったこともありません。
映画制作はかつて巨大な産業であり、観ることはできても、作ることは大変な予算と労力を伴うものでした。私も学生時分から8ミリや16ミリのフィルムで作品作りをしていましたが、そのレベルの、尺の短い作品を作るだけでも膨大な予算が必要でした。
ですが今、映像を撮ったり編集することは携帯電話1台でも可能となり、ネット等発表の場も無限にあります。映画を作ることは高い壁の向こうにある夢ではなく、絵や音楽と同じレベルで自分を表現できる手段になっているのです。

ハードが下りてきてインフラが整備された今、優れたコンテンツを地方から発信していくことも可能となりました。

ただ、その一方で、日本の映画産業は大きな過渡期を迎えています。
映画館・制作プロダクションにはデジタルの波が押し寄せ、製作会社は話題に富んだ原作やヒット作の続編・焼き直し等、組織を説得させる条件が担保されたものにしか投資しなくなってきました。国からの助成や文化芸術への理解は乏しく、こんな中でオリジナルシナリオを通したり人材育成を積極的に行うことは困難を極める状況になりつつあります。
私は、自ら映画監督と名乗るのもおこがましいレベルの人間かもしれませんが、こういう時代だからこそ地方からできることがあると考え、それを実践しているつもりです。

「かつての栄光を取り戻す」と派手に書かれた電飾看板は、一見眩しく見えますが歴史を紐解くとたいてい悲劇の温床になっています。そうではなく、日本映画界の現状をしっかりと受け容れて分析し、制作と製作両方を理解した、コーディネートできる人材が育つことにより、きっと新しい時代が創られると信じています。それは、文化芸術が一般生活にもなじみ、潤いを与えるインセンティブになり得る社会。そしてそれは、首都圏だけでなく、地方を含めた大きな胎動から始まっていくのかもしれません。そのきっかけを作っていくのは、そのまたひとつ上の世代に育てられた、われわれ大人の仕事ではないでしょうか。

あなたには今、夢がありますか。もしくは、かつてありましたか。私は、「仕事だ、家庭だ、時間がない」と、自分の夢を持ちながらも、それを諦めた言い訳ばかりうまくなる大人にだけはなりたくなかった。いや、一度はなりかけました。でも年齢に関わらず、その夢を追うことはできます。年齢や周りの環境を言い訳にするのはもうやめませんか。あなたの今までの人生は何のためにあったのですか。人生を経た人ほど、その分多くの“財産”を持っているはずです。
個々が自分にしかできないことを見つけ、口で言うだけでなく実践していく。それが本当の活性化された社会です。そしてそれを含めた「何か」を始めるのに、“今”より早い時はないのです。

森 幸一郎  Mori Koichiro    


プロフィール

愛媛を舞台にした自主映画の会(ヒメブタの会)代表、松山市出身。松山南高校、大阪芸術大学映像学科卒。
大学卒業後地元に戻り、出版・広告会社である株式会社エス・ピー・シーに勤務後、2009年同会を設立。
2013年「生まれては消え」、2014年「食堂ゆすかわ」、2016年「海に、しゃぼん玉、飛んで。」、PV「ひとひらの夢」、松山市民映画「ことばのおくりもの」を制作。
その他イベント関連、自治体関連、企業プロモーション映像、ミュージックビデオ等多数を手がける。
「松山市民映画制作事業」総合プロデューサー・監督、「中・高校生映画教室」プロデューサー・講師。
新聞・ラジオ・テレビ出演、講演・エッセイ執筆等多数。



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