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映画づくりを通じた地域振興と人材育成

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Himebuta-no-kai ( a volunteer group creating films staged in Ehime, Japan )

作品紹介NEWS&FAQ






愛媛を舞台にした自主映画の会(ヒメブタの会) 第3回作品



「食堂ゆすかわ」の森幸一郎監督がおくる、三津を舞台にした姉妹の物語。




  • ストーリー


    三津の古い町並みにひっそりとたたずむ宿「しゃぼん玉」。
    140年以上になるこの古宿を経営するのは葉月(はづき)と美夏(みか)の若い姉妹。2人は母の違う、半分血のつながった姉妹だった。

    葉月の父は葉月が産まれた後、別の女性との間に美夏をもうけた。
    その後葉月の母は亡くなり、父と美夏の母は松山を離れたが、美夏はそんな両親を嫌って葉月のもとに身を寄せていた。

    美夏は自分を産んだ両親と、不遇の身である自分のことを受け容れられずにいた。
    そんな美夏にとって、優しく聡明な葉月は心の拠り所だった。
    宿を訪れる泊まり客、親切な近所の住人たちとの交流などを通じて、2人はこの町で慎ましくも幸せな生活を送っていた。
    そしてある日、それぞれの身近で事件が起こる…。

    春から夏へと移っていく季節の中、少女たちは否応なしに大人への変化を迫られる。
    そして、三津の海は昨日と何も変わらず、2人を優しく見つめている―。


      

  • 制作にあたって(パンフレットより抜粋)


    「海に、しゃぼん玉、飛んで。」は、アイドルムービーである。この映画が始動したのは、2014年の夏。私は自身監督として2作目となる地域振興映画「食堂ゆすかわ」を完成させたばかり。
    その後この映画は地元をはじめ、松山、東京と順調に上映・興行を続けていくわけだが、その手伝いで予告編を作ったり、舞台挨拶に呼んでいただいたりと、慌しく過ごしながら次の作品のことを思案していたところだった。

    そんな折、ヒメブタの活動に参加していた今映画のスーパーバイザー、山下小由里が松山で芸能事務所を立ち上げるというので、それを支援する傍ら、所属しているタレントたちとも交流を持っていた。

    タレント志望の子たちというと、一見個性が強くて自己中心的というようなイメージがあるが、ここに所属している子たちは「よくこれだけ集めたな」と感心するほど性格のいい子ばかり。
    じきに事務所サイドから「所属タレントたちのプロモーションを兼ねた映画を制作してほしい」という依頼が正式にあり、これを引き受けることになった。
    設立間もないこの事務所は組織的に不安定なところもあって、その後それを収束させるのに骨を折ることになるのだが、それも今は必要なプロセスだったと思っている。

    その当時私が考えていたのは、もう一度三津で映画を撮るということだった。
    特に第一作「生まれては消え」で、撮影に使用させていただいた築130年以上になる木村邸のことが気になっていた。

    「海に、しゃぼん玉、飛んで。」という、一風古さを感じさせるようなタイトルをつけたのは、企画当初のイメージそのままだからである。
    「食堂ゆすかわ」は、さすがに市の事業ということで企画書の段階でタイトルが決まっていないといけなかったが、とにかくタイトルづけが苦手な私が、構想初期の段階でタイトルをすでに決めていたというのは珍しい。とにかく、私がこの映画で最初に思い浮かべたイメージは、ブラームスのワルツにのって、三津の海にしゃぼん玉が飛んでいくというものだった。

    当初は別のキャストで当て込んでいた設定に修正を加え、山下が立ち上げた事務所「Thank you! ZINNIA〜」のタレントを含む何名かをオーディションし、主要なキャストを決めてストーリーを作っていった。
    日ごろ構想していた物語を修正し、その時依頼された映画のモチーフに作りかえる、これは「食堂ゆすかわ」の時と同じ手法である。
    今思い返すとこの映画は、もともと海の見えるカフェが舞台で、主人公も障がいを持った女の子という設定だった。

    「食堂ゆすかわ」はもともと遊子川地区のプロモーションという使命を帯びていた。今回の「海に、しゃぼん玉、飛んで。」は、タレントたちのプロモーションが支柱で、それに自分のやりたいことを加味する、そういう組み付けで始まった。
    映画を作るまで広告・出版の仕事をしていた私には、ひょっとしてこのスタイルが性に合っているのかもしれない。

    制作してみてどこまで彼女らの魅力を引き出せたかは分からないが、結局自己満足で終わった点も多い。
    だが、もともと創作活動とはそういう一面を持つものであり、何よりも、私は彼女たちとの約束を守れたと思う。
    それは、「日ごろできない経験を積み、成長させる」ということ。だが、私はそれ以上の経験をさせてもらったような気がする。
    若い彼女たちに引っ張られる形で、またひとつ夢を形にし、高いところへ連れてきてもらった。
    クランクインから完成までの約1年間、私を信用してついてきてくれた少女たちに、心の底から感謝している。

    *   *   *


    5/15、シネマルナティックで行われた上映会は大盛況のうちに終了しました。
    満員お立見、通常は出さない予備の椅子や座布団を通路等に敷き詰め、状態の悪い中長時間最後までご覧いただきました方々に深く御礼申し上げます。
    この日は別日に行われた「高校生映画教室@ゆすかわ」で、高校生たちが作ったショートムービー2本もあわせて上映されました。
    自分の作品を披露させていただくと同時に、次代を担う若い力を感じられた、充実した1日となりました。

      



      

    出演

    竹内 愛深  大野 真依

    前田 七穂子  ゆーまろ  小倉 朋子
    和田 琴寧  小池 春香  西岡 光二  福徳 マリ子
    崎山 勇  中村 きくえ  三好 直美  八尋 美奈
    渡部 和也  桝形 浩人

    音楽
    池田 和憲

    プロデューサー・監督・脚本
    森 幸一郎


      




    制作

    愛媛を舞台にした自主映画の会(ヒメブタの会)


    共同制作

    Thank you!〜ZINNIA〜




    2016年制作 1920×1080 カラー 230分(前・後編)






    「Himebuta channel」より
    ファーストシークエンスが
    ご覧いただけます。



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